林 大輔 会長(H5年卒)

 この度、会長に任命されました、平成五年卒業の林大輔と申します。伝統ある関西大学フェンシング部OBOG会の会長を40代でお任せ頂いた意味をよく考え、この大役を務めてまいる所存です。
私が在籍していた平成初期、スポーツ推薦が無くなり一部リーグから降格してから随分と月日が流れていました。先輩方の中には全国制覇された方々がおられ、関西では無敵のチームであったという先輩方に対して、我々の時代は数名の経験者と大学から始めた初心者のチームの時代でした。それでも種目によってはリーグを制したり二部優勝し、入替戦に出ることもありました。そんな中で平成15(2003)年度、SF入試が始まり、かつての黄金期と同じようにスポーツ推薦で入部する学生を獲得することが出来、一部リーグ復帰を目指す体制が出来ました。しかし、その制度が出来て16年、その制度がない時代と結果的には何も変わらない戦績が続き、未だ二部リーグで停滞したままである、というのが今の関大フェンシング部の現状です。(男子に関して)もちろん、時代が変わり、幼少時から競技生活をスタートさせる選手が増えるなど、フェンシングを取り巻く環境の変化もありますが、結果に変化ないことは事実です。
 二年前に80周年パーティーを開催しましたが、この80年の歴史の中で一部リーグであった時代はもはや短い方であり、その大半は二部リーグ以下の歴史となっています。なぜ、スポーツ推薦が復活し、監督が全国を走り回り選手獲得に奔走し、優秀な学生が入部してきているのに、それがない以前の時代と変わらぬ戦績で終わっているのでしょうか?ここ数年、新人戦では優勝又は準優勝する選手が出ています。優秀な人材確保は出来ているのです。それなのになぜでしょうか?
 企業経営においても成果を上げるには、採用と教育が重要な要素ですが、我がフェンシング部が結果を出せなかったのは、ひとえに教育や成長する環境を提供出来てなかったことが最大要因ではないかと推察します。採用も現場も監督任せであり、その監督は採用に自身の時間もコストもかけざるを得ない現状。この体制を変え、会を上げて会員の総力で採用と教育や成長の環境を提供することに変革をもたらしてこそ、私が会長を任せられた意義ではないかと考えています。
 これら上述の内容をしていく為には、資金が必要です。かつての黄金期に活躍されていた方々が中心だった会では70名ほどから後輩達の為に会費をお支払い頂いていました。しかし、近年では、人数的に会の中心となりつつある平成卒業世代の参加が減り、会の予算は以前の半分以下の30万円前後となりました。これは地方出身者が増えた事も要因とも言えますが、それはやはり言い訳でしかなく、やはりOBOG会と現役との間の交流が減り、自分が経済的にも精神的にも支えてもらった恩を後輩達へという「ペイフォワード」の精神を育てることなく、卒業させてしまった事が要因ではと推測します。強いから交流が深まる、深まるから強くなる、ニワトリが先?卵が先?の話のようですが、強くするには、まず経済的な支援はもちろんそれ以外の接触回数を増やすことにも皆様の知恵を借りながら実現したいと思います。現状、資金的には、選手獲得にかかるコストを捻出するのも困難になりつつあります。
 又教育とは何も技術的なものだけではありません。フェンシングだけでなく、スポーツで成果を出すには、心(メンタル)、技(テクニカル)、体(フィジカル)と言われ、最近ではそれに加え生活(ライフ)を鍛えていくことが欠かせません。メンタルという点では、礼を正すことや、場を清めること、時を守ることなど、単なるメンタルトレーニングのみならず、様々な点で我々OBOGにその人生経験を生かして後輩達に出来ることがあるはずです。
 資金面、そしてそれ以外の現役選手とのコミュニケーション、これらを充実させていき、より現役選手達の活躍を卒業した我々が活力にできる会になるよう努めてまいる所存です。どうか皆様、ご支援ご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。