平素より関西大学体育会フェンシング部の活動にご支援・ご協力を賜り、誠にありがとうございます。

関大フェンシング部は2021年度関西学生フェンシングリーグ1部2部入替戦において勝利をおさめ、1973年以来48年振りの1部リーグ復帰を果たすことができました。この結果は、日頃からご指導いただいているフェンシング関係者の皆さまのご協力、そして様々な形でご支援いただいたOBOGの皆さまの応援があったからこそ勝ち得た結果です。次なる目標は関西での優勝、そして全国制覇です。そのためにもこれまで以上の努力と共に、そのステージに見合った人間性を持ったチームとなれるよう学生と共に一歩一歩進んでいきたいと思います。

さて、2016年の監督就任以降、継続して力を入れて取り組んでいることが3点あります。

1つ目は入り口、新入部員の勧誘活動です。
これまでの勧誘活動が実を結び、以前は「少数精鋭」と強がっていたチームも部員数20名を数えるまでに増やすことができました。今までは2種目兼任が当たり前だったのが、ほとんどの学生が1種目に専任できるようになりました。
しかし、新たなステージを勝ち抜くためにはより多くのメンバーで切磋琢磨できる競争環境が必要です。
スポーツ入試だけでなく、AO入試や指定校推薦、一般入試なども含め、多くの高校生フェンサーに関大フェンシング部を認知、そして受験へ繋げてもらえるよう、各地の大会へ出掛け、高校の先生方にお声掛けさせていただいています。

2つ目は継続した筋力トレーニングです。
とは言ってもムキムキになることを目標とはしていません。
学生の本分は勉強です。当然授業優先ですので、練習時間が少なくなってしまうことも致し方ありません。
少ない練習時間でも効果を高められるよう、大学所属のフィジカルトレーナー指導によるフェンシングに適した部位の筋トレを実施しています。それぞれのトレーニングの効果を理解しながら取り組むことで競技に必要なベースを作り、実践に繋がるようにしています。

3つ目は出口、卒業後の進路です。
多くのフェンサーにとって、大学時代はフェンシングと真剣に向き合える最後の時間です。現在の日本では、大学卒業後にフェンシング中心の生活ができる人はごく僅かです。
関大フェンシング部では、入学時より自分の将来をイメージし、卒業後に希望の職種に就いてもらえるようフェンシング部独自の取組みとして「就職活動支援サービス会社」と契約、大学卒業後の長い人生を見据え、しっかりサポートできる体制を整えています。
支援サービス導入後には多くの卒業生が希望の職種に就くことができています。その中でも近年は公務員志望の学生が多く、毎年公務員試験合格者(海上自衛隊、大阪府警、国家公務員一般職、警視庁など)が出ています。

関大フェンシング部には過度な上下関係はなく、互いを尊敬しあい助言しあえる風通しの良いチームです。常にチームワークを重視しながら関西・全国で優勝争いをしていける強いチームを目指し努力をしています。

関西大学体育会フェンシング部
監督 粂井 章宏